更年期におけるホルモンの乱れと
生活習慣病の諸症状
生活習慣病とホルモンの関係
女性ホルモンには、悪玉(LDL)コレステロールの増加を抑え、善玉(HDL)コレステロールを増やし動脈硬化を防ぐ働きがあります。また、女性ホルモンである「エストロゲン」には、血管をしなやかに保ち、内臓脂肪を分解しやすくし、、糖尿病の原因となるインスリンの働きにも影響をおよぼすなど、身体にとっても非常に重要なものです。
通常は「インスリン」というホルモンによって血糖値はほぼ一定に保たれています。しかし、更年期以降はインスリンの働きを助けるエストロゲンが激減するため、糖尿病になるリスクがグンと高まります。
また、加齢により代謝機能も衰え、内臓脂肪がつきやすくなり、生活習慣病リスクが高くなることも高齢者に糖尿病患者が多くなる原因です。
更年期や脱毛症
などの解説
女性は、女性ホルモンが分泌されることで生活習慣病の発症が抑えられています。ただし更年期を過ぎたあたりから、女性ホルモンの分泌量が激減するため、脂質異常症、動脈硬化、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが高まります。
エストロゲンの分泌量の減少は、髪や肌にも大きな影響をおよぼし、髪の成長が弱くなる、肌(頭皮も含めて)が乾燥することなどの症状にもつながります。急な発汗やほてり、のぼせなどの「ホットフラッシュ」という症状も引き起こされます。
治療方法
更年期における様々な症状(更年期症状)に対しては、 主に婦人科でおこなうホルモン補充療法と症状を緩和させるための対症療法があります。 対症療法については漢方薬が使われることが多いです。
また、身体に不足している栄養素をサプリメントで補う方法もあります。
大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールは、エストロゲンに類似した構造を持っており、弱いエストロゲン作用を示すといわれています。種々の更年期症状や手指の第1関節が変形して曲がってしまうヘバーデン結節にも効果があると言われています。
脱毛・薄毛に対してもエクオールは効果があるといわれております。
また女性の脱毛・薄毛に対して、医療機関限定サプリメントであるOgshiもあります。
プラセンタ療法
「プラセンタ」とは、哺乳類が持つ「胎盤」のことであり、胎児が成長するために必要な生理機能や栄養素が備わっています。プラセンタから抽出した有効成分を注射や内服薬などで体内にとりこむ治療法が「プラセンタ療法」です。
プラセンタ療法はホルモン分泌や免疫機能、解毒作用などを担っている臓器の再生を助ける「細胞増殖因子」を生み出す働きも認められています。とくに、慢性肝疾患に対する肝機能の改善に効果的で、慢性肝炎や肝硬変に使用されています。
当クリニックでは、人胎盤由来のプラセンタ製剤である「ラエンネック注射薬」を使用することで、慢性肝疾患などの肝機能の改善に優れた効果が期待できる治療設備が整っており、医療機関でしか販売ができない「豚プラセンタ」内服薬の購入も可能です。
生活習慣病をくわしく知りたい方へ
肝臓疾患をはじめとする生活習慣病全般に関する解説は下記をご覧ください。